「小さな龍?」

そのでかい図体で何を言うか、と憎まれ口を叩く優人に、嬉しそうにハロルドは答えた。

「だって、さっきからユウトが冷たくて、僕の小さな心臓は緊張して縮み上がってるし」

暗闇の中でも優人が動揺した気配が感じられた。

「だ、だってそれはお前があんな変なことするから・・・」

「変なことって、キス?あれはあいさつだよ。気にすることない」

少し傷ついたような顔をして、優人は唇をかんだ。

ハロルドはそんな優人の手をそっと引くと、道路の高架橋の下、街灯の光も届かないところへ一歩足を踏み入れた。

水仙烏龍「ドラゴンと果実」より

ハロルド=リーハオです。胡散臭いガイジン。可愛いニャンコ優人がアーっという間に毒牙にかかります。もう、この辺ドキドキです・・・